弊社に会社訪問していただきました「M大学 農学部 3年生 M・M」さんからの感想が届きました。
各事業部の仕事から感じたことを書いていただきましたのでご紹介したします。
先日は大変お忙しい中、私のためにお時間を割いて頂きまして、ありがとうございました。今回会社訪問をさせていただいた感想を述べさせていただきます。
初めに流通部で一緒にお仕事をさせてもらって、パートの方が明るく、現場に活気があるな、と感じました。長年このお仕事をやっていらっしゃる方が多いというのもあり、非常に手際がよく、流れがとてもスムーズだな、と感じました。パートの方がお互いに声を掛け合い、確認し合っており、「チームワーク」が大切な仕事だと思いました。そして、実際に有機野菜の検品や袋詰めの作業を見たり行ったりして、有機野菜だからこそこの過程が非常に重要だ、と感じました。
最も印象に残っているお話は、今の時代、受け身の体勢ではやっていけないので、攻めの体勢でこちらからどんどん働きかけをしている、というお話です。退会者を減らすにはどうしたらよいか、会員を増やすにはどうしたら良いかを論理的に分析しなければならないというお話を伺いました。また「会員を守る」とうい言葉に温かさを感じました。会員窓口にかかってくる電話は、御社と会員をつなぐ重要なものであること、また会員窓口だけでは会員の顔を見ることができないので、実際に会員と直接対面する配送スタッフの情報を大切にしていること、などを伺い、こちらでは「にんじんCLUB-会員」「会員-会員」というようなつながりの大切さということを教えていただきました。そして、会員が『にんじんCLUB』についてどう思っているか、『にんじんCLUB』の会員でよかったと思えることはどういうことか、また『にんじんCLUB』を退会したいと思ったことがあるかなど、どんどん会員の声を聞くようにしているというお話も大変印象に残っています。
営業部では昨年行われたイベントの写真を見ながら、お話を伺いました。私たちのエネルギーの源である穀類、野菜、果実などの食料がどのように生産されているのか、また私たちの周りにある日ごろ見落としている緑や生き物を見直すこと、など実際に自然に触れながら知っていくことはとても大切なことだと思いました。私は、御社でこのようなイベントがたくさん実施されていることを知らなかったので、このような取り組みについてのお話を伺い、さらに魅力を感じました。
また、以前はチラシを出していたが、今はチラシを出して会員を増やすのではなく、会員にパンフレットを配って、実際に『にんじんCLUB』を利用されている会員からその周りのお友達に『にんじんCLUB』を紹介してもらって、会員を増やしている、というお話も大変印象に残っています。
こちらでは、『にんじんCLUB』と生産者との繋がりについてのお話を伺いました。実際は農家と組織という繋がりだけれども、一人対一人という人と人との繋がりであるという意識で生産者とコンタクトを取っているというお話が印象に残っています。取引をするときは、生産者の顔を見て、どのような人がこの野菜を作っているのか、ということが最も大切だと伺いました。そして「にんじんCLUBがどのようなコンセプトを持っているのか、にんじんCLUBがどのようなものを求めているのか、というにんじんCLUBの思いを伝えること、そして逆に生産者の考えをきくこと」というようにお互いがしっかり伝え合うことで初めて信頼関係が生まれ、にんじんと生産者の良い関係が成り立つということを学びました。また、実際に各々の生産者の生産に関する情報が記されているシートを拝見させていただき、栽培方法、時期や防除法、農薬の散布回数など本当に細かく書かれていて驚きました。
会員にとって大切な情報源であるホームページや週刊通信などの制作の仕方について教えていただきました。いかにうまく会員様に、『にんじんCLUB』の魅力を伝え、見せるか、そして会員様が読みやすく、興味が湧くようなものを作ることを常に考え作成しているというお話を伺い、私の学んでいる分野ではなかったのでこのような食と仕事との関わり方もあるのだ、と知ることができました。「畑と台所をつなぐ」というコンセプトなので生産者の顔をなるべく載せるようにしているというお話や、初めの頃はどの程度書いたらよいのかということが分からず何度も生産者に電話をしたり、生産者のところに足を運んだりした時に生産者の方がとても温かく対応してくださった、というお話が特に印象に残っています。
社員さん、パートさん一人ひとりが御社にとって大切な存在であり、また一人ひとりが良いものを会員様やお客様に提供しよういう気持ちを持って仕事をしているといことがとても伝わりました。
現実的な問題である少子高齢化問題に対応した御社の取り組みについてのお話にとても感激しました。
食事を残してもいいというのが当たり前になっていること、外食志向となっていること、個食である子どもたちが増えてきていること、などこれらの問題を解決すべきだと考えて行われている「箱膳」という取り組みに関心を持ちました。御社でお話を伺うまでは「箱膳」という存在も知りませんでした。この1つの箱に子どもたちに対するメッセージがたくさん詰められているんだな、と思うと「箱膳」というのはとても魅力的なものだと思います。これからは教育の1つである「食育」は非常に重要視していかなければならないと思うし、現代の子どもが食の大切さを知ることでこれからの日本の食が守られていくのだろうと思いました。
新規事業の「レストラン」のお話もしていただき、とても魅力的な事業だと思いました。まず、「病院の一角にあるオーガニックレストラン」というだけでとても興味が湧きました。高齢化となっている現在、一人ひとりが自分の健康に気を遣い、良いものを食べるようにしなければならない、となってきている時代の先駆けとしてこの新規事業を行っているというお話はとても印象に残っています。
また、就職に関してのお話もたくさんしていただき、これからの就職活動の参考にしていきたいと思います。「自分はこれしかない。」と決め付けるのではなく、もう少し視野を広げてみることが大切だと思いました。また、「食に関わる仕事がしたいから食品会社」という考えではなく、いろんな形で食に携わることができるのではないか、と会社訪問をして感じました。
さまざまな方のお話を聞いて、みなさんが共通しておっしゃっていたことは、にんじんCLUB、会員、生産者がさまざまな形で繋がり、またさらにお互いの顔を見て繋がることを大切にしている、ということでした。この「つながり」を大切にしているから『にんじんCLUB』という温かい組織ができるのだなと感じました。今回会社訪問をして、得たものはとても多く、自分にとってプラスになることばかりでした。今日学んだことは、就職活動だけでなくこれからの自分の生き方の参考にもしようと思います。
とても長くなってしまって申し訳ありません。自分が感じたことをそのまま書いたので、失礼な点や御社の考えと違う点、読みにくい点がございましたら申し訳ありません。
本当にお忙しい中、貴重な時間を割いて、お話をしていただきありがとうございました。
M大学 農学部 3年生 M・M