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株式会社にんじんは、1986年、使い捨て社会や環境破壊への危機感から「できるところから始めよう」とスタートした「中部リサイクル運動市民の会」(現在、環境NPO)を母体に誕生しました。創設以来、「畑と台所をつなぐ」をモットーに、安全でおいしい食品や環境にやさしい商品の提供を通じて、エコロジーなライフスタイルを提案しています。そして、有機農業や環境保全型農業の拡大、日本の食料自給率の向上、次世代を担う子どもたちの生きる環境を守ることを使命として、事業と運動の両輪を大事にしながら、進めてきました。
今、日本の農業を取り巻く環境は、年々厳しさを増しています。ご存知のように、食料自給率は、戦後急激に減り、1960年79%1970年に60%、2006年に39%となりました。農業人口は、1990年384万戸でしたが、15年後の2005年には100万戸減少し、284万戸になりました。しかも農家の1/2以上は65歳以上の高齢者ですので、あと10年もすれば200万戸を切るのではと危惧されています。また農地面積は1960年607万ヘクタールでしたが、2005年は 469万ヘクタールになり23%の減少。あわせて、耕作放棄地は1985年に9万ヘクタールが2005年には38万ヘクタールと4倍以上に増え、中山間地の田畑、山林を守る担い手を失い、環境破壊やゴミ捨て場になったり、地力の衰えで地すべりなど惨事を招きやすくなっています。戦後、有機肥料から化学肥料、農薬使用の近代農法が確立して、いまや日本は農薬、化学肥料の単位面積あたりの使用量は世界のトップレベルになりました。土壌から川や海へ流れ出た農薬、化学肥料による海洋汚染は、漁獲量の減少につながって、漁業に大きな痛手と深刻な問題になっています。
このことは、私たちの足元、大地や海から、日本の四季を生かした食文化や加工の知恵が消え去り、替わりに輸入原料や輸入食品に依存度を高めながら、画一化された味のコピー食品や、濃い味のファーストフード、大量生産された素っ気ない味の食品や形の揃った青果など、安心安全からはほど遠い、安価安直な食品で生きていくことを、子どもたちに渡す準備をしている、といえないでしょうか?こうした日本の食の未来を、本当に私たちは望んでいたのでしょうか?
最近、子育て世代のお母さんたちから「結局、何を選んで食べたらいいの?」と、聞かれます。まず、私たちにすぐにできる行動は、今の食生活のありかたを見直すことだと考えます。
- 誰がどのように作ったかがわかる国産の農産物や食品を選ぶ。
- ファーストフードや添加物に依存しない食事をする。
- 砂糖や油脂を摂り過ぎない和食で野菜中心の献立を立てる。
株式会社にんじんでは、食生活の見直し支援になる情報や商品の良さを、宅配や弁当事業を通じてしっかりお伝えし、消費者のみなさんのおひとりおひとりに、お役に立ちたいと考えています。